部品や潤滑油の交換
オメガの腕時計には、非常に細かな部品が数多く使用されています。そして、部品同士が擦れ合う部分も数多くあり、たとえ硬い素材を使用していても、摩耗して形が変わってしまいます。また、部品同士の摩擦を減らしながら、時計そのものの動きがスムーズになるように、潤滑油が使用されています。その潤滑油は使用していく内に劣化する上に、摩耗して出た部品のカスが混ざっていきます。その、摩耗して形が変わった部品を新しいものに交換したり、潤滑油を新しくしたりするために利用するのがオーバーホールです。基本的には、時計を全て分解した上で、異常があった部分に手を加える形です。分解や再構築、異常の発見には当然、知識と技術力が必要なので、専門家に依頼することとなります。
大きな問題となるリスクを減らせる
オメガの腕時計に使用されている腕時計のパーツは、0.1mm程度の小さな摩耗であっても、何らかの不調を起こすことがあります。また、摩耗して出た部品のカスが混ざっている潤滑油は、他の部品に傷を付けてしまいかねません。オメガの時計は、高い精度で作られている部品が、きれいに組み上がっているからこそ機能します。そのため、小さな不調であっても、放置しておけば、機能に支障を来すほどの大きな問題に繋がる恐れがあります。そうして、大掛かりな修理が必要になる故障に発展したり、修理が不可能で時計として使い物になったりするかもしれません。そこで、定期的にオーバーホールをしておくと、小さな不調を早めに発見することで、大きな問題に繋がるリスクを減らせます。
素人ではわからない不調も見つけられる
オメガの時計は、修理が大掛かりになればなるほど、その分高い料金が発生します。オーバーホールもある程度の料金はかかりますが、大掛かりな修理よりは安く済む可能性が高いです。したがって、将来的な出費を抑えられるかもしれないというのも、オーバーホールのメリットです。また、オメガの腕時計は、外側からでは内部の構造を全て把握することができません。また、簡易的なメンテナンスでも、把握できない部分は多く、見逃してしまうリスクがあります。けれど、オーバーホールは全ての部品を分解する上に、その部品の状態をひとつずつ確認していきます。そのため、小さな不調であっても見つけられる可能性が非常に高いです。したがって、定期的にオーバーホールをして、早めに不調を見つけておくことが大切です。さらに、オメガの時計には消耗品もいくつか使用されていて、いずれ寿命を迎えます。オーバーホールはその寿命を迎えた部品を交換できる機会でもあり、新しい部品によって快適な使い心地を維持できます。
